RN42 シリアル無線化 201808/19

秋月電子通商のBluetooth 無線モジュール評価キット を2個使って、シリアル通信の無線化を試してみました。
USB は DC5V の電源供給のみに使用し、シリアル信号 TXD、RXD、GND、電源 +3.3V を基板から取り出し、RS232C レベル変換基板 に接続しています。
CTS - RTS はショート(下↓の画像の赤い線)しています。

■ RN42 で使うコマンド(関係する部分のみ)
 詳しくは、ユーザーガイド を参照してください。

 $$$ : コマンドモードへ移行。[Enter] (CR = 0x0D) 不要、$$$ 以外は、[Enter] (CR) が必要。
     コマンドモード中は、緑色の LED の点滅が速くなます。

 --- : コマンドモード終了
 + : コマンドエコーをON
 D : デバイスの基本設定を表示
 E : デバイスの詳細設定を表示
 X : デバイスの設定を表示

 R,1 : 設定を反映してリブート(コマンドモードは終了する)
 SF,1 : 工場出荷時の設定に戻す
 SA, <0, 1, 2, 4> : 認証モード <0 = Open mode, 1 = SSP keyboard I/O mode (default), 2 = SSP “just works” mode, 3 = Pin code)
 SM, <0, 1, 2, 4, 5, 6> : 接続モード (0 = Slave Mode, 1 = Master Mode, 2 = Trigger Mode, 3 = Auto-Connect Master Mode, 4 = Auto-Connect DTR Mode, 5 = Auto-Connect ANY Mode, 6 = Pairing Mode)
 ST, <0, 1-252, 253, 254, 255> : コンフィグレーションタイマ (255 = 永遠にリモート設定を有効にする)

 SL, <E, O, N> : パリティ (Even, Odd, None (default))
 SU, <value> : ボーレート (1200, 2400, 4800, 9600, 19.2, 28.8, 38.4, 57.6, 115K (default), 230K, 460K, 921K)

■ 初期化

 $$$
 SF,1
 R,1

■ Slave 側の設定
 
 $$$
 SA,0
 SM,0
 R,1
 
■ Master 側の設定
 
 $$$
 SA,0
 SM,3
 R,1

 ※ Slave, Master とも ST,255 が必要なのかどうか、マニュアルが英語なので、よく分かりません。
   デフォルトそのままで動いています。

■ 通信設定の変更

 1個ずつ電源を入れて設定します。
 ボーレート: 19200 パリティ: EVEN に設定する場合

 $$$
 SU,19.2
 SL,E
 R,1

■動作確認

 ・Slave 側の電源を ON。その後、Master 側の電源をONします。しばらくすると、接続されます。
 ・ Master、Slave とも、緑色の LED が点滅から点灯に変われば通信可能です。

■ 結果

 PLC との通信:
  KEYENCE KV で試してみましたが、KV STUDIO モード(クロス接続)は、ダメでした。
  KV STUDIO モードの通信速度は自動検出なので、その辺が原因なのか、あるいは他の原因なのかもしれません。
  無手順通信(ストレート接続)は、OK でした。

 指示調節計との通信:
  azbil SDC のローダ (SLP-C35) とクロス接続で試してみました。
  DTR が ON でないと通信(変換)ケーブルが使えないようなので、DTR に1kΩの抵抗を介して +3.3V に接続すると、OK でした。
  これが正しいのかどうかは分かりません。
  
 まとめ
  TXD, RSD, RTS, CTS のみの通信であれば、使えそうです。(今回、RTS, CTS は接続していませんが)
  RN42 では、DCD, DTR, DSR, RI の機能は使用できません。