試運転連絡用ヘッドセットアダプタの作成 2018/10/18
携帯電話、トランシーバーが使えない環境での試運転連絡用の通話装置といえば岩通のブレストが定番です。
耐久性、使い勝手とも抜群ですが、結構お高いです。
自火報用受話器でも同様に使えますが、ハンズフリーにしたかったので、
トランシーバ用ヘッドセット、PC用ヘッドセットが使えるアダプターを作ってみました。
検索してみると「Newブレスト・オチナイ君」というそれらしい製品がありました。
株式会社吉川 で購入可能(¥12,150)なので、本格的に使うのであればこれを購入したほうが良いようです。
電源は DC18V (006P ×2 個)で、自火報用受話器と改造ヘッドセットを直列に接続します。
線路電流は、30 ~ 40mA 程度が良いようですが、改造ヘッドセットでは、50mA 程度流れます。
DC18V で自火報用受話器 2 個の場合は、220Ω 程度の抵抗を直列に接続すると、30mA 程度になります。
※電源を 18V にしているのは、パナソニック センサー用携帯電源ユニットの電源が使えるからです。
■イヤーフック型ヘッドセット(ICOM HS-94) と自作アダプタ
PC用のヘッドセットでも使用可能です。いずれも¥1,000 前後で購入できるものです。
■自火報用受話器
プラグ径は、5.3mmと特殊です。PJ-068 プラグのようです。
3タイプ存在します。
・かなり古いタイプ:黒電話の受話器と同じ形でクリーム色 (カーボンマイクを使用)
相当古いものには、プラグ径が、6.3mmのものがあります。
・ちょっと古いタイプ;下↓の写真のもの(内側が濃いグレー)
・現行品:下↓の写真の形ですべてクリーム色 (コンデンサマイクを使用)
■回路図
回路図 (PDF) はこちらです。間違い、修正等あれば、どうぞご指摘を!(f.izawa@dream.com まで)
参考にさせていただいたサイト : SIN@SAPPOROWORKSの覚書 「簡易電話機の作成」
※マイクアンプは、部品を買い揃えるのが面倒なので秋月電子のキット(半完成品 ¥500)を使っています。
■自火報用電話ジャック
株式会社 Aizaki のJJ-033A が使えそうですが、結構高価です。直販も可能だったと思います。
ネットで JJ-033 で検索すると、数件ヒットします。価格は、¥2,000 前後のようです。
どこかのサイトに 外径 6.3mm 用のジャックの内側に 内径 5mm 肉厚 0.5mm のアルミパイプを縦割りにして少し広げ、
接着剤で付ける方法が紹介されていました。図面で「ジャック(改造)」とあるのはその方法です。
6.3mm ステレオジャックは一般的なので ¥350 ほどで購入できますが、挿入位置によりうまく接触しないタイプも存在します。