BUHINLIST.exe Ver.2.10a 2025/04/20
前バージョンより、分かりやすく使いやすくなりました。
■ 概要
CAD 上の既存の部品リストの文字列(TEXT)を取得し、テキストファイル化。
そのファイルの文字列を選択した TEXT、属性に流し込み。または、新規に TEXT を作成。
品名、型番、仕様等を一覧で表示。抽出も出来るため、型番の選択、流用がしやすくな
ります。
部品リストだけでなく、よく使う文字の一覧をファイルにしておくことで、文字入力の
ツールとしても使えると思います。
■ 使い方
「ファイル作成」と「作業エリア」タブがあります。
「作業エリア」の [CAD] ボタンでターゲット CAD を変更します。
一覧に無いときは、編集後に [追加] ボタンで追加。[OK] をクリックします。
[TEXTを取得] ボタンで CAD 上の TEXTだけ、または部品リストの線分(LINE, POLYLINE)と
TEXT を選択します。
[すべて選択] ボタンですべてを選択し、[新規保存] ボタンで名前を付けて保存します。
「作業エリア」をアクティブにして、CADボタンの横のリストボックスから、ファイル名を
選択します。
[抽出 >] の右の検索ボックスから部分一致の文字を抽出します。
対象のセルアクティブにして、[TEXT, 属性変更]、[TEXT 作成] ボタンをクリックすると、
それぞれの処理が行えます。
セルのダブルクリックで処理を行うときは、それぞれのボタンの上のチェックボックスを
オンにします。
セルのマウス右クリックのポップアップメニューからもそれぞれの処理が行えます。
ダブルクリック使わないときは、どちらのチェックボックスもオフにしてください。
TEXT を新規に [作成] するときは、「罫線内」のチェックボックスに注意してください。
オンのときは、指示した座標から4方向に線分を検出し、作成文字基点によりその矩形
範囲の左、中、または右に作成されます。
左、右の文字基点のオフセット位置は行高さの 1/2(初期値)になります。
「設定」タブに罫線内判断の距離設定を追加しています。
検出範囲を小さくすることで、幾分速くなります。
CAD によって見えていない図形を選択できないため、4 方向の線分(LINE, POLYLINE)が
表示されるようにしておいてください。
指示した座標から4方向に線分を検出しているため、罫線の外を指示すると意図しない
ところに TEXT が作成される可能性があります。
4方向のいずれかに線分が無いときは、指示した座標に TEXT が作成されます。
線分上に TEXT を作成するときは、「線分上」のチェックボックスをオンにしてください。
LINE、または POLYLINE を選択(指示)します。
文字作成のオフセット、文字角度の制限は「設定」タブから行えます。
作成する文字基点は、ML、MC、MR のみです。
基本的な使い方は
セルをダブルクリック、またはセルを右クリックしてポップアップメニューから処理を選択。
CAD 上で TEXT、属性を選択、または作成する座標、または線分上に作成する線分 (LINE, POLYLINE)
を指示します。
以上を繰り返します。
■ CAD からの取得
ある程度に上下、左右に規則正しく並んだ TEXT を取得します。
選択図形が文字だけ、または縦横の線分がそれぞれ2本以下のときは、
選択した TEXT の最小の文字高さを取得し、その値以上離れた TEXT を別の行、列として
格納します。
文字基点が最小文字高さ以内にある複数の TEXT はそのうちの1つだけが採用されます。
または、線分(LINE, POLYLINE)で作成された表全体と文字(TEXT)を取得します。
空白行も取得されますが、ファイルに保存するときに削除されます。
同じマス目に2つ以上の文字があるときは、罫線を選択せずに文字だけを選択すると
取り込めます。ただし文字基点同士が文字高さより離れている必要があります。
■ セルの範囲選択
[すべて選択]ボタン、または [CTRL]+[A] ですべてのセルが選択されます。
表の一番上の固定セルをクリックすると、それ以下のセルが選択状態になります。
[SHIFT]+矢印キーでも矩形範囲を選択できます。
「作業エリア」では、マウスでドラッグでも矩形範囲を選択できます。
範囲を選択した状態で、[選択範囲をコピー] または、[CTRL]+[C] でクリップボードに
コピーされます。
■ セルの文字編集
「ファイル作成」タブでは、セル内の文字の編集が行えます。
その代わりマウスドラッグでの範囲選択が行えません。
「作業エリア」タブでは、セル内の文字の編集は行えません。
マウスドラッグでの範囲選択が行えます。
更新、作成用の一時的な文字の変更は、その都度上のエディットボックスの文字を
変更してください。
※複数のセルを選択して複数行の文字を作成するときは、文字の変更は無視され、
セル内の文字が採用されます。
■CAD 上の文字を一時的に再利用する
「ファイル作成」タブの [TEXTを取得] ボタンで CAD 上の TEXT を取得します。
[すべて選択]するか、対象の矩形範囲を選択状態にします。
[新規保存]ボタンで、適当な名前で保存。
「作業エリア」のリストボックスからファイル名を選択します。
■ ファイル説明
データファイルは、EXE フォルダ内のファイルだけが対象です。
同梱の ".TXT" ファイルと区別するために、拡張子は ".TSV" 、または ".CSV" を使用
しています。
内部では拡張子は関係なく、1行目にタブが含まれていればタブ区切り、コンマが含ま
れていればコンマ区切り、どちらも無ければ1行ごとのテキストとして読み込んでいます。
タブ区切りファイルはエクセルで簡単に作成できます。
エクセルで対象のセルを選択。[CTRL]+[C] でコピー。
エディターを開いて [CTRL]+[V] でペースト。
ファイル拡張子を .TSV にして、EXE と同じフォルダに保存します。
EXE を再起動すると、リストボックスから選択できるようになります。
■ポップアップメニュー
「作業エリア」のセルの右クリックでポップアップメニューが表示されます。
「TEXT、属性変更」、「TEXT 作成」、「文字高さ等の取得」が行えます。
ボタンをクリックするよりマウス移動が少なくなります。
「ファイル作成」タブのセルの右クリックでポップアップメニューが表示されます。
「重複データ削除」、「ソート」が行えます。
■テキストファイルのドラッグ&ドロップ
一時的にテキストファイルをドラッグ&ドロップできます。
「ファイル作成」タブがアクティブなときは、表示のみ。
「作業エリア」タブがアクティブなときは、作業用データとして使えます。
「作業エリア」タブのファイルリストでファイル名を選択しなおすと、元に戻ります。
■テキストファイルの読み込み
「ファイル作成」タブの[読み込み]ボタンで、テキストファイルを読み込み出来ます。
編集後、 [保存]、[追加保存]ボタンで保存します。
■作成する TEXT の文字高さ、幅係数、文字基点の取得
「文字高さ等取得」ボタンで CAD 上のTEXT、属性を選択します。
文字高さ、幅係数、文字基点が取得できます。
文字高さは / DIMSCALE された値です。「行ピッチ」は文字高さ x 2.0 になります。
■複数行の作成
縦方向に複数のセルを選択して「TEXT 作成」すると、上から順に「行ピッチ」の間隔で
複数の TEXT が作成されます。
「行ピッチ」の数値を確認しておいてください。
■ 著作権、免責事項等
本ツールの著作権は作者 f.izawa が所有し、これを主張します。
本ツールをダウンロード、解凍、使用したことによる事故、損害等の一切について、
作者はその責を負いません。
使用される方自身の責任においてお使いください。
■ ダウンロード
最新版:Ver.2.10a TEXT、属性変更で UNDO 処理が抜けていたのを追加しました
http://www.izawa-web.com/zip/BUHINLIST2_20250420.zip
■ 開発環境
Delphi 10.4 Professional / Windows 11 Home(高 DPI 環境)
BricsCAD V20.2 Pro
■ 履歴
2025/04/13 Ver.2.0
・ファイル作成機能を追加、ファイル拡張子を .TSV に変更
・エディター、ファイルのドラッグ&ドロップを削除
2025/04/13a Ver.2.01
・属性が変更できなかったのを修正
・数値入力の IME が CLOSE になっていなかったのを修正
2025/04/14 Ver.2.02
・BricsCAD 以外で「罫線内」が動かないのを対策
2025/04/14 Ver.2.02a
・フォームキャプションが不要な文字になるのを手直し
2025/04/14b Ver.2.03
・[文字参照] ボタン(文字高さ、幅係数、基点を取得)を追加
2025/04/15 Ver.2.04
・文字の作成が出来なくなっていたのを修正
・テキストファイルのドラッグ&ドロップを追加
・ポップアップメニューを追加
・縦方向の複数セルの選択で、複数行の文字作成を追加
2025/04/15a Ver.2.05
・「ファイル作成」にポップアップメニュー(重複データ削除、ソート)を追加
2025/04/16 Ver.2.06
・「設定」タブを追加
・罫線内判断の距離設定他を追加(罫線内検出が速くなった)
・「ファイル作成」タブに[読み込み]ボタンを追加
・「ファイル作成」タブのポップアップメニュー「重複データ削除」を修正
2025/04/16a Ver.2.07
・罫線内の判断を変更(検出が少し速くなった)
2025/04/19 Ver.2.08
・罫線内の対象を垂直、水平線分のみに制限
2025/04/19a Ver.2.10
・選択した線分 (LINE, POLYLINE) 上に TEXT を作成を追加
2025/04/20 Ver.2.10a
・TEXT、属性変更で UNDO 処理が抜けていたのを追加
■作者連絡先
e-mail: f.izawa@dream.com
URL: http://www.izawa-web.com/